2013年11月11日

タルボサウルスを作る〜骨格編〜

さて、久しぶりに恐竜フィギュアを作りましたので、また、製作記を書きます。

今回は、タルボサウルスです。
神流町で行われる「恐竜王国秋祭り」のフィギュア・コンテストに応募するため、モンゴル恐竜の中からのチョイスです。

なんと、前回の恐竜フィギュアが、去年の秋祭り用のホマロケファレだったので、実に1年ぶり。
恐竜以外は、結構作っていたので、そんなに間が空いているとは思いませんでした。

さて、タルボサウルス。
ティラノサウルスと同じ種ではないかと言われるくらい、そっくりです。

以前、ティラノサウルスを作った事があるので、その経験を活かせば、短期間でも作れるかなと思ったのも理由の一つなのですが
(ダイオウイカとか作ってたら、締め切りまで1ヶ月に迫ってた)
逆に、何が違うの?と。
調べると、腕がもっと小さいほか、頭骨の構造が違うとか、薄いとか。
薄いってどういうこと?

例によって、Googleの画像検索で「tarbosaurus T-rex」辺りで検索。
両方の頭蓋骨を並べて上から見た図を見て納得。
左右に狭いのね。

と、いうことで、違いはそこだけだっ!と踏ん切りをつけて開始しました。
(前置き、なげぇ。)

今回は作り方は、いつもと大体同じなので、ざっと行きます。

ネットで拾った全身骨格図をコピーして
image-20131111222316.png

切り取って、針金を挟んだり、
image-20131111222514.png

横に並べてみたり、
image-20131111222604.png

それに粘土を盛ったり、
image-20131111222717.png

アルミホイルを丸めたりして、
image-20131111222934.png

骨格を作ります。
image-20131111223022.png

ここで脚の骨格を適当に作っていたので、後で結構苦労しました。

次は肉付け編かな。



posted by 友ぞ。 at 22:34| Comment(0) | タルボサウルス | 更新情報をチェックする

2013年11月12日

タルボサウルスを作る〜肉付け 1〜

さて、骨格が出来たら肉付け。

まずは顔から。
やっぱり、顔が上手くいくと、ヤル気アップするので。
ちうても、恐竜の顔にはあまり筋肉なかったらしいので、皮を張っていく感じに近いのかな?

新しく粘土を盛る時に折角作った骨格が溶けてしまわないように、サーフェイサーを塗っておきます。
image-20131112221721.png

目玉は皆さん、金属のボールなどを使っているらしい。
でも、ボールなんてそこらでは売ってない。
そこで、ボールチェーンを切って使ってみました。
image-20131112222340.png
使えるものは何でも使いましょう。
ボールをつないでる線が邪魔ですが、それが表に来ないように、瞬間接着剤で固定。

その周りに粘土を盛りました。
image-20131112222600.png
うーん、ディテール甘いなー。

首の針金に付けて、下顎も接着。
image-20131112222731.png
最近、やたら口を開けてる恐竜は間抜けだという話を聞いてしまったので、口は閉じておきました。

次に首の筋肉。

image-20131112225819.png

突然ですが、今回は姿勢と筋肉がテーマだったりします。
なのでちょっと、マッチョな感じに強調気味。

image-20131112223428.png
頭を上下左右に動かす筋肉、口を開ける筋肉、首を支える筋肉など、想像しながらの作業は楽しいです。

この時点でシワも入れる。

アルミホイルで作った腕と肩甲骨を接着して、
image-20131112224129.png

勢いに任せて、肉と皮膚を付けていきます。
image-20131112224226.png
良い子はちゃんと、考えてつけましょう。

さて、今回は色々な姿勢を再現したく、3つ同時進行してました。

上体を起こした立ちポーズ。
image-20131112224523.png
立男くんと命名。

体を水平にして全速力。
image-20131112224708.png
走るくん。

お座りでアクビ。
image-20131112224757.png
座ぶ郎くん。

名付けて、「タルボ三兄弟♪」
image-20131112224919.png

もとい、「タルボサウルス 三態 〜立・走・座〜」
きっかけはSHINZENさんの「恐竜のつくりかた」で、ティラノサウルスの姿勢について色々と考察されていたのを読んだから。
上体を起こすか、水平にするか。
動きによって、どちらもありだと思ったので、同じ個体のポーズ違いを作りました。

ちなみに走るくんの首の筋肉造形中写真。
image-20131112225320.png

何だか長くなってきたので、次回に続く…。


posted by 友ぞ。 at 22:55| Comment(2) | タルボサウルス | 更新情報をチェックする

2013年11月14日

タルボサウルスを作る〜肉付け2〜

さて、下半身を作りましょう。
脚もやっぱり筋肉を意識して、

走るくんの右脚。
image-20131113235120.png
なんか違和感。

原寸大の図と長さ比較。
image-20131113235249.png
モモが長い。
なんで?
と、思ったら、針金の芯を曲げて作った弊害。
関節は点で折れ曲がらない。
関節頭の球面を滑るんだ。
だから、短くなっちゃったのね。

ちうことで、膝でボキッと折って、えいやあ、と修正。
image-20131113235616.png

とある方から、自然な感じとお褒めいただきました。
image-20131113235633.png

座ぶ郎くんも悩みました。
折しも、上野の科学博物館で「大恐竜展 ゴビ砂漠の脅威」を開催中で
お座りタルボの骨格が展示されていたので、参考にしたのですが…
image-20131114000005.png
うーん。何か違う。

ということで、こちらもやぁ、とばかりに
image-20131114000157.png
モモから剥がして、

修正。
image-20131114000259.png

色々な角度から。
image-20131114000342.png

結果的に科博の姿勢に近いけど、モモを深く曲げて、干渉する肋骨は股を開いて逃げる、カエルっぽいスタイル。

これが、自分なりの答えだ!と威張ったものの、

image-20131114000623.png
あり?前に買ったお座りティラノサウルスのガチャとそっくりだ。
何を悩んでいたのだろう…

気を取り直して、足とか。
image-20131114000827.png
恐竜って、すごく爪先立ち。

尻尾とか。
image-20131114000941.png

3体揃うと、こんな感じ。
image-20131114001157.png

科博の展示を見たのが、かなり出来てからだったので、色々とやり直したい所もありました。
でも、まあ、一度、自分で作ってみたから、展示を見た時に、全然、違う!と気付けたのであって、
作る前に見てても、同じだったかな?
と自分に言い聞かせながら、塗装へと移ります。
posted by 友ぞ。 at 00:15| Comment(0) | タルボサウルス | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

タルボサウルスを作る〜塗装編〜

塗装が苦手の私。

先ずは下地のサーフェイサー
image-20131115123500.png

ここで、おかしい部分を直すこともあるけど、今回は急いでいたから、そのまま。
上矢印1︎言い訳。

着色はいつも通り、アクリル絵の具で。
色は、鳥類を意識して、キジなどのように顔を赤くして、
でも、羽毛にはしなかったので、ウロコならやはり爬虫類を参考にした方がいいかな?
大型肉食獣と言えばトラやヒョウだけど。
image-20131115123736.png
なんか、イメージとちゃう。
しかも、各色がバラバラで、へんだよ!
どうしよ。

ということで、ごまかすために濃い目の絵の具を使い、グラデーション。
image-20131115123824.png
なんとか、落ち着いた?

グラデーションのテクニックは、竹内しんぜんさんの「恐竜のつくりかた」にのっていたテクニックを使いました。
筆ではない、身近な道具を使うだけ。
コツもいらず、初めてでも驚くほど自然なグラデーションが入りました。
知りたい人は、本を買ってね!

うーん、よく考えたら、塗装が苦手というか、
塗装プランがないまま、塗り始めるからいけないんだな…。

さて、これを乗せる台座は、元々、面取りしてある木材を買ってきました。
ホームセンターで300円くらい。
今回は、それをニスではなく、墨汁で染めてみます。
ま、単に、ニスを買ってる暇が無かっただけですが…。

image-20131115222222.png
娘の墨汁、無断借用。

ということで、完成!
image-20131115222351.png
タイトルは隷書体にしてみたんだけど、なんか、仏像みたいな雰囲気だね。
釈迦三尊像みたいな。

ちうことで、締め切り2日前に、やっとこ発送。
審査で落ちなければ、明日、明後日に行われる恐竜王国秋祭りにて、展示されます。
展示自体は11/16,17,23,24,30,12/1と3週にわたり、週末毎に神流町恐竜センターで公開されるそうです。

荒木一成ファンクラブの他のメンバーも応募してます。
去年の展示もすごくレベルが高かったので、今年も期待大です!
みんな、神流町へGO!
posted by 友ぞ。 at 22:32| Comment(4) | タルボサウルス | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

タルボサウルスを作る〜複製編〜

今回、3体作るにあたり、少しだけ複製にチャレンジしたので、順番が前後しますがアップします。

型はおゆまるくんを使いました。
image-20131118230116.png
何故って、それはダイソーに売っているから!

おゆまるくんはお湯に漬けて温めると軟らかくなる樹脂で、これ自体を型に押し付けたりして楽しむものなのですが、
固まってもゴムのように柔らかいので、プラモデルの改造などでパーツを1個だけ複製したい時などにも、よく使われるようです。

硬い時でこんな感じ。
image-20131118230558.png

これを80℃のお湯につけます。
image-20131118230736.png
器の形は気にしないように。

複製したのは、骨の段階の上顎骨。
この段階に持っていくのは結構、大変だし、
この時点なら型取りや複製に失敗しても、リカバリが効くと思ったので。

さて、軟らかくなったおゆまるくんに押し付けます。
image-20131118231221.png
お湯は拭き取ってからやりますが、それでも、粘土が、溶けるといけないのでサーフェイサーで塗ってから型取り。

反対側から、別のおゆまるくんを、押し付け。
image-20131118231426.png

おゆまるくんが冷めて、硬くなったら、型から原型を取り出します。
image-20131118231535.png

複製にはポリパテやエポパテなど、化学反応で硬化する樹脂を使うことが多いようですが、
今回は粘土を使いました。

と、よく考えたら、粘土は水分が蒸発しないと固まらないので、急遽、型の下をカットして解放。
image-20131118232217.png

両方の型に粘土を詰めて、
image-20131118232306.png

固まらないうちに、合わせて、粘土が乾くまで静置。
image-20131118232419.png

乾いたら、型から取り出します。
って、取り出した後の写真、撮ってなかった…
orz

とまぁ、なんか締まらないオチになってしまいましたが、複製もなかなか楽しかったです。
また、やりたいですね。
posted by 友ぞ。 at 23:29| Comment(4) | タルボサウルス | 更新情報をチェックする

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